玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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かつて水島を崩壊させた一つの戦いがあった。魔王と敗北王の闘い、一つの都市として完璧なモデリングをされていたその世界を一つの勢力が台無しにした。
だがその報復とばかりに一人の子供が、魔王軍を台無しにし彼と戦っていたと言う。
今魔王統治のこの世界、初代力場使い達のほぼ七割の人間が死亡し二代目になった頃だ。王国の三王はその噂だけを頼りに破滅都市 岡山 に向かっていた。元々敗北王の名は岡山では轟きすぎた名前だ、すぐに集落にもたどり着いた。
だが彼らはそこで愕然とするものを見てしまう。
鈴剣の首魁が、いとも容易く幼い子供に屈服させらている姿があったのだ。あの恐ろしくも鮮烈な、力場掌握の技術そして燕の姿。幼いならがらに、その全てを屈辱に落とすような圧倒的な存在感は彼らでさえ怯えるほどに凶悪だった。
「とてもごめんなさい、娘さん達磨になりましたよ」
しかしそれが、まさか以来の未達成の報告だとは誰も気付かないだろう。
そしてゆっくりと弾かれたトリガーから連動するように弾が搾り出され、たった一度の死の音を響かせ、笑い声がひたすらに響き渡った。
「親父これで俺の依頼成功率は百パーセントだな」
「そうだな。だが台無しだよいろんな意味で、お前ってやつは依頼人を殺してなにやってんだ」
さぁ、死体を蹴り飛ばし掃除を適当な人間に任して捨て去り、クルリと彼らのほうに視線を向ける。
「君らみたいなのがくるってのも珍しいね。始めまして三王殿、以来ならマスターのほうまでお願いするよ」
それが勇者新開との初めての出会いである。
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