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玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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 何と無くあほな短編考えてみた。ノリは前の俺よわみたいな感じかな。
 設定と言う設定はないですが、タイトルからもうどんな感じか一発で分かる作品です。

「三日で分かる国家転覆」

 チョコの代わりに物書きらしく提出してみますよ。
 設定とかは大雑把にしか決めてませんけどね。主人公は国一の秀才、だが同時に機会に恵まれずに下級役人をしているってな感じの設定です。

 ヒロインは王女様でいいや、行動力と主人公以上の能力を持った非常識お姫様ってな感じで行きますか。
 ネタ自体は長編に使おうと思っていたものなので、設定自体はしっかりしてると思います。多分ですけど。

 
 書き終わったけど、これは俺よわみたいな感じで気が向いたらの掲載です。一応プロローグ部分だけど、分割しての更新とします。

「やっぱりこのくにで一番最初に相応しいのは。ゆーしゅうさんだと思うわけよ私は」
「あーはいはい、そう言う御託は下級役人が最低でも上級になってから言ってください」

 王女と木っ端役人この珍しい取り合わせは、この一室では珍しくない光景だ。
 ここはアリアン帝国 首都シシミ の貴族街の端である。辛うじて貴族の末席に名を連ねている男と彼女がであったのはもう十年前の話だ。

 と言っても彼は、男爵家の三男坊、言い換えればいらない存在でもある。だが才能だけは豊かであったらしく、捨扶持に近い金で市井に放り出され、とりあえずと学業を専攻してみると、学院始まって以来の天才と持て囃されたりもしたぐらいには才能があった。

 しかし優秀だが血縁が優先されるこの国ではたいした意味も無く。
 やさぐれかけていたのを救ってくれたのがこの王女様であった。そんなもんだから王様には忠誠なんか抱いていないが彼女は別だ。
 そのためだけに文官が騎士としての実力も積むぐらいには崇拝している。

「おう、ゆーしゅうさんじゃないか」

 などと声をかけられた彼は、まさかそれがお忍びで国を回っている王女だとは思わず。殴り飛ばしているのだが、それから色々とあり、心を持ち直し下級役人の生活を謳歌しているのだ。
 だがどうにも気に入られたのか、王女は彼の家に入り浸るようになり、事情を知らない同僚達には、一発やったのかとか下品な憶測を立てられたりしている。

 一発で首が落とされるだけだと思うとは口が裂けても言えないわけだが、それでも周りから見れば、仲のいい恋人同士にしか見えないだろう。

「欲がないにも程があるよ。折角私が王様になったら大臣にしてあげようと思ってたのに」
「いや、この国は一応男が国を継ぐのが決まりですから無理でしょう」
「道理を蹴飛ばしわが道を進む、それが私の生きる道だとあれほど説明してあげたのに、まだ分かりませんか」

 ゆーしゅうさんの癖に駄目駄目ですよとなぜか彼は窘められる。
 あまりこのお姫様に失望されたくは無い彼だが、身分と言うものに対して絶望的な壁を感じているので、どういわれてもどうしようもないとしかいえない。

「だが困った事にゆーしゅうさんの頭には、策はあるんだよね。さあよこせ、荒唐無稽を私が現実に変えてあげよう。ただ面倒なのは嫌だしさっさと終わるのでよろしく」
「いや、物騒な事しか浮かびませんよ。姫様が旗頭になって、王族どころか血統主義の大貴族を皆殺しとかですか、手っ取り早いのはこれですよ」
「なんと、そんな恐ろしい業を私は背負わなくてはならないのか。ゆーしゅうさんが酷い、酷いよ」

 そんな酷い子と私には出来ないとか、悲劇のヒロインぶって見せるが、彼も別にする必要は無いですといっている。
 提案するのは一応の家臣の務めなんで無茶言わんで下さい。と少々お転婆なお姫様に疲れた様子だ。

「しかし我が最大の家臣にして王国における最高の天才を無駄にする事に比べれば」
「いや、やらんで下さいよ。今人生で一番充実してるんですから、僕の発言で国家転覆とか最悪ですよ」

 どうにも彼女は彼の才能を尊敬しつくしていると言うか、間違うことが無いと勘違いしているんじゃないかと思ってしまう。
 そう思われること自体は嬉しい事なのだが、そんなありもしない信頼はお断りでもあった。何より自分を上回る才能の人物がよりにもよって前にいると言うのに、一体なにを上申しろと言うのか。

「ま、いいや気が向いたら実行しよっと」
「だから無茶はやめてくださいよ。家族を殺すなんていいこと無いですから」
「気が向いたらだからね。そんな羅刹のような真似するわけ無いじゃない」

 貴方だから信用できないと彼は叫ぶ。
 大丈夫とお気楽に返して見せるが、嫌な予感が拭えない。
 拭い去る事もできない、危機感のような感情に心臓が痛くなるのだが、どうにかならないものかと少々の祈りをささげてみせる。

 神からは何の返答も無い。

「やっぱりお布施に虫を投げ込んだ事根に持ってやがる奴ら」

 姫様がいなくなったとたんに口が悪くなるのも実は彼にとっては当たり前のことなのだが、そう言う裏表のある性格はともかく、三日後彼はありえないと力なく呟く自体にはなるのだ。


気が向いたら続きを書きます。一応これで終りと言うかプロローグ?

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