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玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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この作品が更新されると言う事を、いやちゃんと考えてますよ私も。
ただ半分まで売ってた作品が消えちゃったり、今まで書いていた作品が消えたりすると、一週間ぐらいは普通心折れるよね。
その寂しさを適当に書いた作品で意地で解消した私は凄いと思う。

と言うわけで更新しました。ギリギリ一ヶ月二回更新は守りましたが、ドンだけぎりぎりなんでしょうね。
そしてとうとう十八章、どうも二十二章で終わりそうな感じの予定になってきました。二十章って言ったのに嘘だねごめん。
その代わりに少しばかりエピソードが増えるかな。そろそろ終わって次の作品を書きたいです。
けど十一月に入る前には終わらせますこれは間違いないんで楽しみにしてください。

そろそろ俺よわも完結させるかね。




俺はそれほど強くない。
何度そういっても誰も理解してくれない、ちなみにだがあの歩く最終兵器シリーズは旧交を温める為に一緒に酒を飲みに行きやがった。
本当に殺し殺される間の関係なのか深く追求したいところである。

そう言う関係だから仲がいいらしい。俺には全く理解できない思考で本当に困りました。嵐がやんだあとはやたらと静けさが舞い降りた、あらゆる意味で疲れた高いを終え俺は溜息を吐いた。

「今度本当に私と真剣勝負してくれませんか」

なのになんなんだよこいつは、本当にこの馬鹿か。空気読めよ、疲労感たっぷりの表情が見えるだろうが。

「いやだ、なんか凄くいやな予感がする。大体不動明王の戦いを見てきっかけを得たぐらいで強くなったと思わないで欲しいが」
「だから今度なんです、次に私と視界が会ったそのときに勝負を」

えぇーなにそれ、どんなストリートファイター。
だがここで引いてもどうせこいつは、俺が了承するまでずっといい続けるに決まっている。
と言うか、勝手に了承したと思って次にあった時いきなり襲い掛かるような気がしてならない。

「いや普通にやろう、そんな昔の通り魔ファイトやらなくていいから」
「え、そうですか、じゃあ私が勝ったら」
「いい別に了承したんだから勝者の特権で俺が出来るレベルなら受けてやる。どうせそれも俺がいいって言うまで諦めるつもりないだろうお前」

図星を突かれた様なかを当たり前のようにしやがるこいつに、酷い疲労感を覚えた。
だがそれとはべつにいきなり俺の腕に手を絡めてくる。なんか嬉しそうな顔に凄い不快感を感じた。

「じゃあいきましょうか」
「意味が分からない」
「何言ってるんです、今から決闘の血判状を作らないと、もう文章は出来ているので名前と拇印を押してくだされば結構です」

へー、正式な決闘ってそこまでやるんだ。
家のバーさんたちは歩く非常識だからいちいち問うのも面倒だが、こういうやり方が普通なんだろうな。
そういって部屋の一室に入ると、なんか鷺宮の重鎮達が凄い嬉しそうな顔をしていた。

「じゃあとりあえずこの血判状に名前と拇印をお願いします」
「はい、なんか分からないけどわかりました」

なんか血判状と言うよりは書類みたいなものだ、だが今のご時勢ではそう言うのもお役所処理なのかもしれない。
けど書類なら一応ちゃんと目を通しておく必要もあるか。こいつらの笑みが凄く不愉快だし。

さらっと書類を流し読みすると、なんか決闘とは関係ない文字がいたるところにチラついている。こいつらこんな事で俺を嵌めようとしているのだろうか、名家の事を今度から納金一族と呼んでやるべきかと思案するが、流石にこんれだけの人数だと戦うにも面倒だ。

「……おい、このどこが血判状だ。と言う決闘関係ないじゃねーか、明らかに婚姻届だろうが」
「いえ、私が勝ったら結婚を前提としたお付き合いをしてもらおうかと」
「当然私も認めたぞ、折角の写島の血が入るのだ。こんないいことはないからな」

きょとんとした目で俺を見る馬鹿、本当に最近犬化してきた気がする。
だが性格はまるっきり猫だからマイノリティに突っ走る。頼むから尻尾でも丸めて反省しろよ、犬だってもうちょっと従順だ。

父親はもういいから死んでくれ。

「そう言う類の奴なの、おかしいよね。お前おかしいよ、それ以上にここにいるやつらがおかしいよね、何でそれを認めちゃうの」

もうやだよの非常識名家、どうせ勝っても負けてもこの親達が役所に届けて権力で強引に認可させるに決まっている。

「だって貴方が、何でも受けてくれるっていったじゃないですか。勝者の特権で俺に出来る事ならしてやるって」
「いったよ、けど俺が出来る事じゃないよねそれ。冷静になろう、明らかに俺が考えていたお前の罰ゲームと等価になっていない」

ちなみにだが、最近酷く犬に見えるこいつを一週間ぐらい犬耳でもつけて笑ってみてやろうと思っていただけなんだが、何でこの年で人生の墓場に全力疾走してんだよ。いい加減俺が全力失踪するぞ。

「だったら私の体を差し上げます」
「それはお前にとってプラスだよね。いらないよ、どうせお前の親父が鷺宮の娘を抱いたのだから結婚しろとか言ってくるもん。しかもここぞとばかりに権力を使って俺を脅しにくるに決まってる」
「それぐらいしか私があげられるものはないんですよ。それが嫌なら鷺宮の次期当主の地位とか」

それも居るわけないだろうが、結果的にお前の親父が喜ぶだけじゃん。しかもどうせ決闘が遵守されるからとか言ってお前が読めになる姿が目に見えてる。

「選択肢の終りが全部一緒だろうが、だからこいつら満面の笑みを浮かべてるのかよ」
「勝てばそんな事ないんですから諦めてください」
「次の戦いは絶対にお前が、強くなってるの分かっているのになんて無茶な対応しやがるんだよ」

疲れた、もう諦めるしかない。ばーさんたちの戦いよりも激しい徒労感に、俺はなんか凄く疲れた。

「分かった、勝ってやるこの勝負だけは本気でいってやる」
「はい、よろしくお願いします」
「もうやだよなんで俺にはこんなに素直なのこいつは、どうせ理解もしてないだろうけど、敗北刷り込まれてるんだろうな、あの時駆られてればこんなことにならなかったってのに」

犬のようにちょこんと座って首をかしげる鷺宮のアホは、理解も出来ないないかのように視線を合わせると尻尾でも振りそうなほど可愛らしい笑みを作る。実際は、結構冷たい感じの美人なのでぐっと来るところではあるが、この年で結婚を迫られれば普通に引く。

負けられない、婚姻届は書かないが口頭でそれだけの約束をさせられ。挙句録音までされてはもう引くに引けない。

「絶対に負けてやるかよ」
「いえ勝つのは私ですよ」

そんな風に戦線布告をしながら本気で逃げ出す準備を整える俺の今日この頃。

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