玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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さーて混じりの三話を掲載してみるよー
二話どうしたという言葉は受け付けないから気楽見たってください。
それともしかしたら、衣生活は結構早めに更新できるかもしれない。
まぁ、けど一週間は掛かるので気楽にしておいてください。あとなんか俺よわの最新話が気に入らないので、二日以内に加筆修正します。
ちょっとだけボリュームが増えてもう少しギャグを多くする予定です。
あの三人の中で最強は魔術師らしいよな、けど彼の姿を見たものは魔法戦争以降の行方は不明なんだよな。
そうらしいな、魔王と相打ちになったとか聞くけど、あの二人があいつが死ぬわけは無いとか言ってるし。
仲間が死んだ事を認めたくないだけかもしれないだろう。
そうらしいな、我はどこぞで教師をしていると聞いた事があるぞ。
教育都市 スディタ 場末の酒場での会話より
三章 紅蓮、大輪、可憐少女
「さて、歩く敗北者レヴァン君。もう一人友人を作らないと俺はこの学園を退学になるんだがどうしたらいいと思う」
「しらん、と言うか俺に聞くなよ。お前の行動が全て普通に考えたら仲良くなりたい人間の行為じゃないだろうが馬鹿」
最もそんな仲良くなりたくない人間の友人にさせられてしまった男は、どうでもいいよさっさと退学になっちまえとか思っているが、それこそ事だと言う認識も当然ある。きっと学園中に火を放ったりしそうな気がする。
しかしこんな歩く有害物質と仲良くなろうと考えるチャレンジャーはこの世に何人と居ないだろと言う事実に、現実の過酷さがというか殆ど契約のように決まった友人である魔術師に社交性を求め始めているのだろう。もっともそんなものを求めても、あの実験材料集めの技術ねとか言い返されそうで怖くて彼は言えなかったりする。
性格的に問題がありすぎて、本当に彼はどうしようもない。そろそろ手段が薬物の使用による洗脳に変わり始めてきている辺り、本当に危険性が溢れているが、レヴァンにはどうしようもないのだ。だって本当にこんな性格破綻者と仲良くなってくれなんてお願い、人を殺すのが大好きな殺人鬼に殺してくださいというようなものである。
「ってそんなことはどうでもいい、なんだよその歩く敗北者って二つ名は」
「いいじゃないか、だってお前俺に負けてるし。それに対した強さでもないだろう、あんな初歩中の初歩みたいな奇襲に引っかかるんだし」
言い返せない、だって本当にその通りだから。悔しさがあらゆる所を中途半端に刺激されてどうにもならない感情が蠢いていた。
「あっはっはっは、ダイナミック負け犬でもいいよ」
「いや歩く敗北者でいいです。本当に性格破綻者だよこいつ、何でこんなのと付き合うことになってんだよ、あの司書が死んでりゃ良かったんだ」
「おーい、人としてどうなんだいその発言。しかしあってまだ三日もたっていないっていうのに、どれだけ性格すさんでるんだい。好青年が駄目人間に代わってるよ」
分かっているのか分かっていないのか、それがそもそも分からない表情をして、そもそもの原因が可哀想な人を見る感じにレヴァンを視界に納め悲劇だとか言っていた。
いまこの世界でどんなことがあろうと性格破綻者の烙印しか押されない魔術師に、駄目人間扱いされる原色の騎士である灰の弟子が生まれた瞬間だ。あれそれって普通に真人間じゃ、とか思っては負けだマイナスのマイナスが常にプラスとは限らない。
マイナスを足したところで大きくなるだけ、そんな感じの代物にしかならない。だから魔術師は性質が悪くてどうしようもないのだろう。
一人でそのことを理解したレヴァンは凍りついたように動かない。
多分相当ショックだったのだろう。しかしフィーリはまりにも容赦の無い人物がんをこんなところで見せる。
「うわ、メンタル弱過ぎだろレヴァンは、魔術師と戦う様な事をいってたくせにそれじゃあどうあっても勝利なんて無理だよ」
「うるせい、俺は魔術師にそんな駄目人間宣告受けるような生き方してないんだよ」
「正直魔術師以外の生き方をしている人間って、ただの享受する側の人間ってだけだろぅ、どうもそう言うのは好きじゃない。あとで絶対に航海することが目に見えている、どうせこの世界に居る奴らはこう思ってるんだ『あの時こうすればって』冗談じゃない、そんな後悔のある生き方があるはずない」
この言葉を聴くだけなら凄く真面目な事をいっているように思えるかもしれない。
だが忘れてはならない、この男目的の為に子供を爆砕し英雄を殺している。レヴァンにいたって腸を撒かれる始末、言い換えれば彼はあの時こうすればよかった後悔をしないためだけに他者を蹂躙しつくしている。
だから嫌われて、だから処分されて、だから異端者になる。
その片鱗を知っているレヴァンに彼の笑顔は剣王大陸への誘いと変わりはしない。
だが少しだけ羨ましいと思える彼もきっと魔術師の素質があるのだろうが、いちいちフィーリは誘ったりしない。素養があろうがなかろうが、決断しない奴は彼にとっては価値のない意思の敗残兵だ。
「だからさ、僕にそう言うやめろとかいうのやめてくれないかな。友人でも首を切り落としたくなる」
「おい、それは友人じゃないよな。絶対にそうだろう、って言うかなんでそんな真剣な目をして武器構えてんだよお前」
「嫌なんかさっさと殺した方が僕のためのような気がして、それに友人は不慮の事故で殺しましたっていっておくからさ」
凄く嬉しそうな笑みで親指を立てる。グッドラックとでも言いた気だが、そんな発想がグッドラックしたまま消えうせればいいだけだ。
命の危険を感じたレヴァンは腰に刺してある武器を居合いのような形で構える、しかし鞘走り起きそうに無いロングソードで一体なにを使用と考えているのかさっぱりである。あれは殆どに本当ゆえの技術だが、何かしらの思考でもあるのだろうか。
「いいか殺してしまいましたとか言う友人関係が友人関係であるはずがないだろう」
「何を言ってるんだい、僕の道を阻むものは全員死んでくたばりやがれそれが標語です。当然家族でも恋人でも適用される僕と言う世界の心理だ」
「あほか、そんなんじゃあ黒との勝負に負けるぞお前、お前みたいな人間が普通に友達なんか作れるわけないのを理解しろよ」
そういえばと彼は思い出す。こんな感情任せに黒との勝負から逃げるのは彼の性に合わないし、魔術師としての決意からも外れている。
レヴァンのある意味必死の説得により矛を収めたフィーリは、凄く残念そうな顔をしてすねるが、そんなことでレヴァンも殺されてはたまったものじゃない。
「まぁいいか、どうせまだ苦戦するような相手じゃないし。本当に当たり年なの学園は、こんな精神的に弱い奴で最強の勇者の代わりになるとは思わないんだけど」
「いや俺は最強の剣士の称号である灰が欲しいだけなんだが」
「あーそう、そりゃ無理だろう。グランドネームの剣術使いがその武器じゃ、あとメンタル弱すぎ絶対にそれじゃあ搦め手で瞬殺されるって」
何度もいわれる言葉に少しすねた様子のレヴァンは、耳を塞ごうとするがその瞬間振り下ろされたフィーリの武器をギリギリで避ける。
完全に運で避けたような代物だったが、目を丸くして驚くフィーリの姿が印象的だ。
「あれ、今のタイミングなら殺せると思ったんだけど」
「鬼だねフィーリ、お前絶対に友達なくすぞ、いや俺はお前に勝つまで友人だが、あれ、え、違うお前に友人なんてもうできないと思うぞだ」
「本当にそれが困った話だ、聞いた話じゃ三人一組のチームを作って連携の訓練をしたりするらしい。だからあぶれた人間探そうぜ、それしか俺たちに生きる道は無い。正直な話をすると、そんな性格破綻者と仲良くなりたくないけどな」
だからお前に言われると余計そう思うんだとレヴァンは思いながらも口に出さない。いちいち大立ち回りをして話の腰を折る必要はないからだ。
これも円滑な人間関係のためと、口に出したい言葉を必死に押し込めた。
「とりあえず教室に行こうぜ、クラスメイトからそれは選ばないといけないらしいからな」
「だね、そういえばこういうのもクエストとか言うのかな。僕は今まで一人で知識を深めたり鍛えたりしたからよく分からないんだよ」
「かもな、俺も師匠にしごかれてただけだから同じようなもんかな。ならとりあえず楽しもうぜ、折角なんだし」
レヴァンの気楽な言葉を聞くとフィーリもそれに賛同する。彼も基本は快楽主義的なところがあるのでこういうことがあるのは当然だろう。
しかも意外とこの二人愛称が良かったのか結構簡単に仲良くなった。身の上が似ていないこともなかった辺りが二人を共感させたのか、フィーリは年相応の輪から居方を始めて見せたりして、レヴァンを驚かせた。
それから数分して彼らの教室に来るがここでフィーリはふと思った。
「あれもしかして教室に来るのってこれが初めてじゃ」
「もしかしなくてもそうだ。俺だって初めてなんだよ、お前に腹掻っ捌かれた所為でな」
「じゃあクラスメイトと友好の挨拶をしようか、あとそんな恨みがましそうに見ても基本的に負けた奴が悪いだから気にしないよ僕」
そういって扉をあけてそのまま閉めた。
そんなフィーリの姿にレヴァンも不思議そうに首をかしげる。
「ねぇここって僕達のクラスだよね」
「ああ、間違いない。だからって何で閉めるだ、なんか変な光景でも」
「いや、火の神メリアが君臨して世界を焼き払うが如く、太陽の失敗作アカリが世界を消し去るが如くといった感じで」
最も意味不明すぎて彼には分からなかった。太陽の失敗作なんて普通誰も知らないレベルの神様だ。
そもそも神様ですらないが、フィーリはあまりの光景に眩暈を起こしそうになったのだが、レヴァンは気にせずにフィーリと同じように扉を開ける。なんかドラゴンが居た、いやそう言う行動で間違いはないのだが、本当に口から火を吐きクラスメイト達を蹂躙する。
「やっぱ気のせいじゃなかったか。いや豪快な、僕だってこんな意味の無い破壊はしないよ」
あ、この人馬鹿なんだ。と言う感じの目でフィーリとレヴァンは見ているが、結構な地獄絵図である。
拳でも結構な血の池地獄を作っているが、どこまでこのお人は無茶苦茶なのだろうと軽くフィーリは笑う。もっともこのドラゴンみたいな少女こそ、魔王進行における最後の功労者 メルフィル=メルメル であり、精霊王メルフィルと呼ばれることになる少女である。
「何で私だけ、誰もチームに誘いに来ないのよー」
哀れな犠牲が積み上げられる、彼女との実力差を冷静に判断した者達が諦めただけなのに、お年頃の少女は構ってもらえなかったことに大暴れをしていた。
「なぁ、あれにだけは係わり合いになりたくないんだが」
「奇遇だね、本当に面倒そうで僕もご遠慮したいよ」
そんな感じで暴れている爆裂少女は、ひっそりとフィーリとレヴァンに友人関係を却下されることになるのだが、彼らに選択肢などあるはずもなかったのはこれからの後日談にでもなるのだろう。
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