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玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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空壁の主人公の発言より抜粋。
宇宙と言う名の海を抜け、新たな大地に根をつけて、また新たの空に思いを馳せるなんてことばどっかになかったですかね?
適当な事ばかり言ってます玄米茶です。

と言うわけで荒神人の君臨の最終話をお届けします。
もうオチがわかった人もいるかもしれませんが、無視してすすめます。




二度の交錯の果てに、二人は疲れから制御できなくなった能力の余波で地面を砕いた。
そろそろ本格的に不味い状況になってきたのだが、誰一人この場所を離れる事ができなくなっていた。
こんな戦いを見たいとかそう言うことじゃない、次ぎ動けば終わる。誰もが理解するような、異常な緊迫感が周りを包んでいた所為だろう。

最早巻き込まれて死ねと言っている様な状況だ。
だというのに動けないのは、一度でも何かリアクションを起こせばそれだけで決壊するのだ今の状況は。
次に動けばどちらかが死ぬかもしれない緊迫感に、とりあえず俺は足を動かしてみた。

「ほい」
「ってなにやってんですか貴方は!!」
「え、いや、面倒にうだうだしてるから」

だってもういいじゃん、正直俺はあんまりこの二人を見たくないんだよ。
けれど俺が動いても化け物たちは、反応しやがらない。仕方ないので言霊だけ発生させて、防御の手段を用意しておく。
最も焼け石に水だとは思うが、しないに比べればマシだろう。

「もう、邪魔しないで下さい」
「はいはい、どうせ決着は決まってるんだ。もうどうでもいい」

この勝敗はもうどう考えたって決まっている。
俺の言葉を聴いて目を開いて驚く鷺宮が、答えるつもりは一切無い。だってどう考えたって負けが決まっている勝負なのに良くもあそこまで頑張れる。

俺には出来ないがあんたなら一瞬でその盤面を変貌させる事ができるだろうばーさん。

弱い俺たちにはそれしかかつ手段はないんだから。強者の戦い方が出来ないからこそ、しゅだんはそれしかない。そしてそれ以外での勝利はこちら側には無いんだ、まったく選択肢が無さ過ぎて嫌でもそこに落ち着いてしまう。

「これが写島の戦い方か、全く面倒ごとには事欠かない一族だよ」

二人は走り出す。
もう後は結果を見るだけだ、問答無用の力による圧殺を不動明王はしてくるだろう。王者の戦いと言うのはああいうものを言う、強者の戦い方こそあれだろう。
弱者が商社にかつ戦い方など、だまし討ちしかない。

何かを婆さんは素早く呟いた。『火よ収まれ』『燃焼物を奪え』とか言ってるんだろうよ。
言葉に一つ一つの重みがなくても、最低限火は減衰する最大の威力を発揮する事は最早無い。それぐらいの事不動明王は理解しているからこそ更に力を篭めたのだろう。
先ほどよりも威力が上がり炎が溢れてくる。

「めいさんよ、どうにもこうにもこういう決着になるようだよ」

溢れて襲い掛かる魔神の炎を前に良くもまぁあそこまで図太くいられるよ。絶対に俺は無理だと確信を持てるね。

「けどね、私の勝ちだよ。『酸素よ溢れろ、火よ燃え上がれ、』それで今回はお仕舞いさ」

あと地面をけりぬく影が一つ、過剰の炎をあえて大燃焼させることなど普通は考えない、しかしだそう言う消化法も世界にはある。けれど今回使うのはそんなものじゃない、これで不動明王の能力の制限から切り離したのだ。
つまりこれは能力ではなく自然現象。ならばーさんが介入できない現象じゃない。

「最後までこういうたたかい方をしますか明日香さん」
「そうだよこれが私たちの戦い方さ、強者に勝つための弱者の牙だよ『さっさと意識を飛ばしな』」

拳を顔面に叩きつけて、そのまま最強を地に伏せさせる。
あれだけの能力同士の戦いを見ても、最後は正攻法で戦う事ができないってのも最悪な話だ。希代の能力者戦闘だって言うのに台無しだ。

「あの、あの、やっぱり写島は最強ですか」
「おいおい今のを見てもそれじゃあ不動明王が報われないだろうが、どこまで言っても最強は不動明王、負けないのが写島ってだけだ」

少なくとも明日の記事にはなるだろう。世紀の大戦が始まったんだから、とりあえずこれで俺には被害が加わる事はないのだろう。
珍しく勝利を体で表現しているばーさんだが、本当にやばい状況だったんだろう。
何しろ勝つことに執着するような事が家のばーさんにあること自体始めて知ったぐらいだ。

「けどあれを貫けばいつか写島に勝つことはあるんでしょうか」
「無理じゃない、なにしろあれは常に賭けの戦いだ。相手にその手段を読ませない事が絶対的必須、弱者が強者に勝つための手段だろう。それを力で潰せれば勝ち、潰されなければ負けるってだけだ。そう言うパワーゲームだよこれは」

つまり力が足りなかったと言うだけだ不動明王は。

「なるほどつまり貴方に勝つには力で屈服させるしかないと」
「そう言うことだ、けれどその策を潰せないほど強くなれるか、あの不動明王と互角じゃ俺は倒せないぞ」

睨み付けてみせる、当然ハッタリだがあれ以上強くなれば間違い無く俺は倒せるだろうとは思うけどな。
だが素直に頷いて、なるほどときらきらと目を輝かせていた。

「じゃあ強くなれば勝てるってことですね。分かりました」

頼むそんなに素直に行動しないでくれ、お前なら本当に強くなりそうでとても恐ろしいんだよ最近特に、けど余波で死にそうになっている奴らってまだ放置しておいていいんだろうか。

折角逃げろっていってやったのに、本当に馬鹿な奴らだ。

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