玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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オンラインゲームを始めました。
さいきん始まったアンリミテッドハーツだったかな。アラド千期の二番善事といっても過言ではないこのゲーム、理由も無く暇潰しにしております。
これをしている理由は暇潰しをしながらでも十二分にゲームと小説を両立できるからです。
執筆したいときは物を売ったりとかしてます。
している人が居るなら、話しかけたら反応するかもしれません。しかし私はネット無い引き篭もりと言うジャンルに属する人間なので、どう対応するかはそのとき次第ですがね。
じゃあ明日にでも荒神人のやつ出しときます。
その言葉と共に化け物同士はまさに人外の空気を臭わせた。
これによって俺は何が起きるかわからない、何しろばーさんの本気など一度も見たことが無い。何より折角命の危険を教えてやっても逃げないこいつ等の精神は凄まじい。
「逃げませんか」
「いや私逃げたら殺されるかもしれませんから、それにこんな世紀の対決見見ない訳には行かないでしょう」
馬鹿ですよこの人、下手をすれば戦いの余波だけで死ぬかもしれないのに。
けれど、俺も馬鹿の一人だろうな。正直これは多分どの能力者の対決よりも高度で野蛮だ。闘技場での戦いを見る観客のようなものかもしれない、激しい興奮が俺の心のうちにも確かにあった。
だがまだ二人は接近もしない。何かしらの応酬でもあるのだろうが、俺程度の経験邪魔だ読める状況じゃなかった。
「しかしそれが明日香さんの秘奥ですか。ありえませんね、全くどうしてそんな隠し玉があるのでしょうかね」
「そりゃそうさね、あっしは言霊使いなんですわ。言葉で現象を作り上げるもの、それが催眠である事もありましょうや。今回のように若返らせる事もできんで、何が言霊使いでありますのや」
よく見たらなんか家の母さんを若くしたような奴にばーさんがモデルチェンジしていた。
すげぇ、意味も無い事がすげぇ、これで体力は万端本気で殴り潰すと予告しているのだろう。あきれて物も言えない、俺の言霊じゃあここまでは無理だ。
あそこまでの確証を持った発言が出来るほど歳をとっちゃいない。
「それになぁ、女ってのはいつまでも心が若かったら乙女で在れるもんしょうが」
「歳をとってもまだ若いと言い張るその辺の老人ですかあなたは」
「条件を五分にしてやったのに失礼な奴だね。じゃあもう一つの変化は、あんたがその身で体験しろや」
早口に言葉をばーさんが紡いだ。なんと言ったか分からなかったが、不動明王はそれを聴いた瞬間顔を青くさせる。
「そこまで、そこまでの位階に達しているのですか。たかが齢七十年程度のあなたが」
「言霊使いの本文に乗っ取ったまでやろうが、言葉で世界を歪める。能力のランクをゆがめて何が悪いのか教えて欲しいぞめいさん」
え、何その反則。
一瞬唖然とした、確証を持って自分はランクを歪め世界の認識を破壊したと、そんな無茶無茶な手段があってたまるかと思うが、本来であれば不動明王に敗北を与えるといえば、それですむ問題だろうが、ばーさんもあの化け物を倒す自身は無いようだ。
自分の発言の中でも確固たる意思を持った言葉にだけ言霊は発動する。
ここまでやって本気だとあのばーさんは、母さんみたいな笑い方をしやったが、と言うかお前は何でもできすぎだよ。
「それでこそ明日香さんです、これは本当にどうしようもないぐらい怖いですよ」
「あんたをしとめるのだってこれぐらいは必要だろうが、あっしはあんたの事を舐めているつもりは一切ない。それにあんたを敗北させる言霊は私の中には残念ながら無いもんでね」
それはある意味最大の賛辞だ。
能力まで上がったというのに、ばーさんは初心のまま警戒を緩めない。不動明王は触れるだけで殺せそうな、火を体に纏わせて同じような構えを取っている。
ここまできても、どちらもが致命打をもっている中での戦い。正直こんな無駄な緊張感はお断りだが、もうどちらもが一撃必殺の準備が整い、これからの戦い生きるか死ぬかしか残されていなかった。
だから狙いは自然と、頭か心臓どちらかを破壊する事で決着がつくだろう。
実際のところ五分と言うよりばーさんが若干振りだが、写島の詐術がそれを埋めるだろう。どうせ俺らみたいな低ランク能力者が強者に勝つには、だまし討ち以外の選択肢は無いんだ。
だから隣の鷺宮や不動明王のような王者の戦いは出来ないと確信している。
「窮鼠猫を噛むか、まさに俺たちの言葉だよ全く」
強者に勝つための弱者の闘いが写島、強者が強者のまま歩む戦いが名家達。
本当に全くどうしようもない連中だ。こんな連中が国の中枢を担っている事自体俺は正気の沙汰じゃない気がするよ。
そんな事を考えている家にばーさんたちの戦いは始まっていた。まさに神代の戦いを髣髴とさせる、最強の能力者同士の戦い、全くどうしようもないぐらいに凄まじい。何で余波が一切来ないんだよ、よほど無駄が無い能力使用をしてるって事だろう。
もう周りは視線をあの戦いにしか向ける事が出来ない。
本当にどうしようもないぐらいに、お前等全員強すぎるよ。こんな戦闘本当は直ぐにでも逃げ出したいというのに、ばーさんさえ逃げたら殺すと背中で雄弁に語ってる、こんな状況だし、俺は既に手詰まりだからこそ見ているってのにどうしたもんだろうね。
俺はそんなに言うほど強くないのに、全く馬鹿げた話だ。
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