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玄米茶の愚痴や、暇潰しの短編を書いたりするよ多分
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と言うわけで俺よわの更新、しかしもうこれ以上はメインキャラは増やさないかな。
あとちょっとまだ筆が載らないんで分量が少ないから1.5とさせていただきます。忘れてましたがつぎの2の更新は、この記事に掲載しますのであしからず。






君臨するそんな言葉が相応しい女が目の前にいる。
この中であの女を知らないのは、ある意味馬鹿女を知らない人間より少ないだろう。六道名家の一つ大内の跡取りであった男を、叩き伏せ警察に叩きだしたことのある存在だ。

戦闘者一族松永の一応後継者、なんか色々卑怯な手段を講じて叩き潰した記憶しかないが、そんなに強い奴でもない。

後松永にしては珍しく能力者としてもかなり優秀な存在で、長々と竹林をこの歳で使いこなしているらしい。元々は無能力者が能力者に勝つ為に作り上げた技術なのだが、何時からか能力者戦が政治戦争に変わって以来、この技術は発展していった。

実際家も元々はこの家の直系が勘当された系列らしい。まーどうでもいい話ではある。
勘当されたくせに、結構この松永には俺らの家は迷惑をかけているらしい。あと一応直系の流れだから分家ではないため扱いが面倒らしい。

その血を戻そうと俺をくわえ様としたらしいが、そんな事を考えて用意したわけじゃないことぐらい、今の俺でも良く理解している。あいつらが欲しかったのは、ありもしない写島の階級破壊者としての力だけだ。
そんなばかげた事を破壊してやろうと許婚予定のこいつに、暴言に暴力に、犬神家をやってやったんだが、その辺りがどうも不服らしい。当たり前だろうが。

「お久しぶりですね写島様。貴方の許婚である事は変わらないんですよ」
「と言うかあれだけやってまだ諦めないのお前の家、正直同情するよ」
「貴方にだけはされたくありません」

凄く怖い目でにらまれた。なんでだ、正直俺だってお前が許婚なんていやなんだが、しかしやけに俺を鋭く睨んだこいつは、あくまで俺が悪いと言うスタンスらしい。

「おーい鷺宮、この女性格悪すぎだろう」
「松永の女の性格が悪いのは当たり前です。何しろ無駄に貞操観念が高くて、無駄に好みがうるさいんですから」
「そうですね鷺宮の阿婆擦れに比べれば、そりゃ私の家は教育がしっかりしていますから」

こえー女ってのはこんなに恐ろしいのか。明らかに鬼のような目で、俺を二人してみている。

「どちらにしろこんな人間としてクズを気に入っている貴方の思考が理解できませんよ」
「そうね、この人の強さを理解する事さえしないなんて、それこそおかしいです」

特に意味無いけどこの二人波長が合わなさ過ぎだろう。
二人して感情から能力がもれているし、困難だから簡単に嵌められるんだよな。

はぁ、こいつらを相手にしていると無駄に体力を使う。
どうせ厄介ごとがおき続けるだけの話だ。

「いい加減そこまでにしておけよ。二人して犬神家させるぞ」

片方はトラウマから、もう一人はやっぱりトラウマから、どっちもトラウマだったようだが簡単にぴたりと止まりやがった。

「や、やって、やってみるといいです。今度こそ、私の実力で叩き伏せてあげます」
「それは実戦、それとも模擬戦」

どちらも恐る恐る聞いてくる辺り、俺そんなに酷い事してたのかとちょっと傷ついた。しか施行者には間違い無く怒りしか湧かない。
しかも緊張のあまり戦闘状態で、二人して構えている。愛称じゃなく波長が合いすぎて嫌いなタイプかこいつらは。
しかもずれているのは俺の評価のみだ。明らかに、戦闘狂と通常の能力者差別だけだ。

最もそこまでして俺は実力を証明したくもないし、それほど強くも無い。いつも勝手に過大評価しているだけ、家の名が相手を盲目にさせているだけだと言うのに。

「雑魚に構う暇があったらさっさとこの課から離れろっての。どっちも能力者としては既に凡俗が構いすぎてんだよ」
「黙りなさい三葉虫、時代的に対抗して存在していなさい」
「なんてこと言うんですか、人間以下は貴方の方でしょう寄生虫の分際で、写島の後継に対して口が過ぎるにも程があるでしょうが」

なにこいつら、俺の過小評価と過大評価を繰り返してるんだが、どっちも失礼だよな。
両方綺麗なだけに余計腹が立つ。

「このゴミに何を言っているんですか。そういえば貴方は通り魔をしている時に、この人にあんな負け方をしたようですね。なんて無様なんでしょう」
「いやお前も変わらんだろうが、全裸で池の真ん中にぶち込んでやったんだから」
「と言うか貴方はまた女性に対してなんて無残な行為をしてるんですか」

だって怒りに狂った猪を落ち着けるには、頭どころか体も冷やしてやるべきだろうと思っただけだ。
しかし二人して俺に非難の視線を向ける。なんて劣悪な奴らだろう、勝手に襲い掛かってきたくせになに言ってやがるんだ、歩く核弾頭どもが。

「なんですかそんな無様な視線を向けて吐き気がする傍系の癖に」
「うわ、久しぶりに見ましたよ。血統主義の無残な形が、しかも俺に負けているから余計悲惨だ」

ああ哀れ哀れと、松永の女。そういえば名前なんだったか忘れたが、凄まじく怒り狂っている。
けど口も出せまいなにしろ、負け犬に騒ぐ口なんかありゃしないのだ。

「黙りなさい」

そう言って拳をぶち込まれてまた意識のかっとぶ俺は、ただの馬鹿にしか見えないかもしれないが。



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